2012年2月11日土曜日

2012.02.07

私が道の誘導をしていた。
警察がこちらへ向かって来たと同時に彼女は失神した。
警察は「呼吸にアルコール検知」と言っていた。
同乗者も罰せられるという法律が無かったため私は
(ああ、やってしまったな)とだけ思った。
そして彼女は犯罪者となった。

事務所のDTパソコンには三つのヴォリュームスイッチがあり、
それぞれ別の音楽を流していてそれは狂気だった。
海外から帰って来た虫の息の理事長を左手の部屋の社員だけは起立をして出迎えた。
化石みたいな何かの原石と奇形動物の剥製を代表社員に手渡していた。

私はシャンプー液のことばかり考えていた。
posted at 06:49:56




最低限の生活用品、旅先で買ったもの貰ったもの、お気に入りの洋服。
一式入った旅行カバンを雑居ビルのどこかで無くした。
そういえば一緒に居た人ともはぐれてしまっていた。
最初はまあいいや、なんとかなるって思ってたけど
次第に焦りと不安でいっぱいになった。

回りの人もお店の人も全く知らんフリ。
知らないから仕方ないんだろうけど。
サービスカウンタのような所でようやくみつけたと思いきや
良く似た別のカバンだった。
不思議なことに最初それを指差した時カウンタのお姉さんは
間髪入れずに「それは違います」と曇った顔付きで言った。
あとは優しかったのに。

カウンタで何時間か待ってみたものの見つからず、
ビルの最上階から順に隅々まで見て回った。
斜めに日が差していた。
何の手がかりも無いまま入り口に着いてしまい途方に暮れていると
一階だとばかり思っていたそこは四階だった。
飲食店を横目にさらに下を目指した。
急激な空腹感をおぼえた。

三階、見覚えのある風景。二階、私の部屋あり。
ここは自宅……
もう日も光も無かった。
地下へ下りる気持ちで一階へ行くとあちこちに工事の跡があり
コンクリートの天井が1mも高くなっていた。
よく見ると床が掘り下げられていた。
それだけなんだけど、世紀末という言葉が頭を離れなかった。

カバンも一緒に居たはずの人も見つからないまま、
床の掘り下げだけがインパクトを与えて終わった。
カバンは今わたしの目の前にあるし、
一緒に居た人はもうここには居ないし
もう会うこともないのかもしれない。
posted at 16:02:33

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